May 07, 2009
臨場感空間の共有法〜「ペーシング」
脳機能学者の苫米地英人さんによると、相手の内部表現を書き換えるための臨場感空間を共有する方法に、エリクソン派(米国の現代催眠療法の父と言われるミルトン・エリクソンの考え方を受け継ぐ心理療法家の総称)が「ペーシング」と読んでいるものがあるそうです。
これは、相手とまったく同じ格好や同じ動きをして、自分と相手とを同調させるというものです。
たとえば、子供と話をするときにしゃがんで同じ目線で話したほうが伝わりやすいのと同じで、この「ペーシング」をすると、ラポール(臨場感空間を共有する人たちの間で生まれる独特な親近感)を生み出しやすいのです。
この「ペーシング」の基本中の基本が、相手が言ったことをそのままオウム返しに言うというものがあります。
ただのオウム返しでは怪しまれますから、「昨日、ゴルフに言ってきたんですよ」と言われたら、「昨日、ゴルフに行ってきたんですか」と返す。
「スコアが全然伸びませんでしたよ」と言われたら、「へぇ、スコアが全然伸びませんでしたか」と返せばいいでしょう。
ここで大事なことは、「昨日、ゴルフに行ってきましてね」と言われて、思わず、「ああ、そうですか」と言ってしまったり、「そのネクタイ、いいですね」と言われて、「いいでしょう」と答えてしまっては意味がありません。
相手の視点に立って答えなければ臨場感空間を共有することができませんので、「そのネクタイ、いいですね」と言われたら、「そうですか、このネクタイ、いいんですか」と答えなければならないのです。
つまり、相手が感じた臨場感空間をこちらが言葉で再現してあげることによって、相手はいつの間にか、あなたが支配する臨場感空間に引き込まれていくことになります。
※参考にさせていただいた書籍
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