May 10, 2009
臨場感空間の共有法〜「Rのゆらぎ」
前回の「ペーシング」に続き、相手の内部表現を書き換えるための臨場感空間を共有する方法として、「Rのゆらぎ」というものがあります。
これにも物理的な世界の臨場感空間と精神的な世界(意識の世界)の臨場感空間があります。
苫米地英人さんによると、精神的な世界の臨場感空間をゆるがせるのはかなりレベルが高く、難しいようです。
よって、今回は、物理的な世界の臨場感空間をゆるがせる方法について紹介していきます。
この物理的な世界の臨場感空間をゆるがせるのはかなり簡単にできて、相手が見ていること、聞いていること、感じていることを言葉にして伝えてあげるだけなのだそうです。
例を挙げると、「あの絵、すてきですね」「エアコンの音、うるさいですね」「この椅子の座り心地、いいですね」等々、こんなふうに相手の五感が感じていることを、言葉で伝えてあげるのです。
こう言われた瞬間に相手は、五感で感じていた無意識を言語で認識することになります。
苫米地英人さんによると、これを、「モーダルチャンネルが変わった」と言うそうです。
「モーダルチャンネル」とは、人が認識をするための情報の入り口のことで、これには通常、五感プラス言語の6つがあります。
たとえば、目の前にある絵とか、エアコンの音とか、椅子に座っているお尻の感覚とか、室内の温度などは、相手の無意識が五感を通して感じていることです。
それをこちらが言葉にすると、相手は身体が五感で認識している世界ではなく、こちらが発した言語の世界に臨場感を感じるようになります。
体が感じている臨場感から、言語の世界の臨場感に移動させるということです。
そうすると、相手は自分がいる空間であるにもかかわらず、こちらが発した言語の世界に臨場感を感じているわけですから、臨場感空間を共有しつつ、しかも話者であるこちらがその空間を支配することになるわけです。
これを、「Rのゆらぎ」と言います。
「R」とはリアリティのことで、相手のリアリティをゆるがせるという意味です。
前回紹介した「ペーシング」も、実は「Rのゆらぎ」を起こすための方法の一つになります。
こうして、Rをゆるがせることによって臨場感空間の支配者になれば、あとは放っておいてもラポール(臨場感空間を共有する人たちの間で生まれる独特な親近感)が生まれることになります。
※参考にさせていただいた書籍
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