February 25, 2008




「脳を活かす勉強法」 茂木健一郎 著 PHP




 この本には、脳科学者の茂木健一郎さんが、自らの勉強の成功体験と、最先端の脳科学から導き出された、画期的な強化学習法の全てが網羅されています。

 この本の中で大きな学びを得たのは、茂木健一郎流記憶術について書かれた部分です。

 「記憶術」といっても様々な方法がありますが、茂木健一郎流記憶術は、一味違います。

 茂木健一郎さんいわく、

 「暗記する時は、視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚の、五感を総動員する」

 とのこと。

 例えば英語でいえば、英語を黙読するだけではなくて、英語を耳で聞く、目で見る、声に出して読む、そして手で書く。
 
 五感を統合的に使って覚えることによって、より記憶を定着させることが可能になるのだそうです。

 
 脳が記憶を定着させる仕組みについて知ると、さらに学習効果はアップします。

 本書によると、記憶にはすぐに消えてしまう「短期記憶」と、忘れようと思ってもいつまでも頭の中に残っている「長期記憶」の二種類があるそうです。

 そして、勉強したことを長期記憶として保存する際には、「海馬」が重要な役割を果たし、この海馬の働きがなければ、その情報が長期記憶として蓄えられることはないそうです。

 また、感情にかかわる脳の働きの中枢である「扁桃核」は、近くにある海馬の活動に影響を与えます。

 つまり、五感と、自分が行動する様々な動機や心的態度などの機能をも総動員して働きかけると、扁桃核と同時に海馬をも活性化させ、記憶が定着しやすくなるようです。

 そして、海馬に記憶されているもののうち、何度も反復して脳にアクセスされたものは、「重要である」と判断され、側頭葉に送られて、長期記憶として定着する・・。

 これが「記憶回路」の仕組みなのだそうです。

 この「記憶回路」を使った記憶法として、茂木健一郎さんは以下のような方法を推奨しています。

 例えば英文を覚える時、まず英文を見ます。次にそれを書き写すわけですが、英文を見ながら写しては意味がありません。
 一度英文を見たら、そこから目を離して、写す。

 これを何度も何度も繰り返すのだそうです。

 ポイントは、原文から目を離すということ。

 教科書を見ながら英文を写していても、「記憶する」という部分が欠落しているため、脳はその情報を記憶回路に留めようとしない。

 一時的に頭の中に記憶し、それを書き写すということ。

 これが、「記憶回路」を使って書く。ということなのだそうです。

 この方法は脳に大きな負荷がかかるそうなのですが、しかし、これを繰り返すことによって、記憶力は飛躍級数的にアップする・・。

 う〜ん・・。これが、茂木健一郎流記憶術の奥義・・!

 受験生の時に、この本と出合いたかったですね・・。(・・何年前や。)


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  「脳を活かす勉強法」 茂木健一郎

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