June 28, 2008
「スピリチュアリズム」 苫米地英人 著 にんげん出版
脳機能学者・苫米地英人さんが語る、スピリチュアルの真実。
この本には、最近流行のスピリチュアルやヨーガ、霊現象や超能力、宗教や神秘体験に至るまで・・。
精神世界に関する全てが、センセーショナルな言葉と共に書き綴られています。
特に注目するのは、ヨーガというものの本質について書かれた部分。
苫米地英人さんによると、ヨーガには、ハタ・ヨーガ、クンダリーニ・ヨーガ、ラージャ・ヨーガという体系があるそうです。
ハタ・ヨーガはその後のヨーガをやるための身体を作る準備運動みたいなもの。
大きな枠組みとしては、長時間座れるようになってからクンダリーニ・ヨーガのようなエネルギーのヨーガをやり、それからラージャ・ヨーガという瞑想のヨーガというおよその順番があるようです。
苫米地英人さんは、「ヨーガの本質は、瞑想にある」と述べています。
瞑想をすると、脳内伝達物質であるドーパミン・セロトニン・エンドルフィンが放出されます。
その中で、特に瞑想における一番重要な脳内物質は、ドーパミンなのだそうです。
ドーパミンはもともと運動を引き起こす脳内物質で、その神経軸策は、脳幹・中脳・大脳皮質・大脳新皮質の真ん中にまで広がっています。
つまり、ヨーガの体系というのは、初めは身体的な運動でドーパミンを出す。
それからクンダリーニ・ヨーガのような方法で身体のエネルギー感に意識を集中させることでドーパミンを出す。
そして最後に完全に抽象化された瞑想だけでドーパミンを出すという段階を踏んでいく身体訓練法だったようです。
つまり、大量のドーパミンを出し、さらにそれを大脳の古い皮質だけではなくて、大脳新皮質の前頭前野にまで波及させることがヨーガの体系の本質だったのです!
それではなぜドーパミンが重要なのかというと、まず、ドーパミンやセロトニンという快楽物質を出すことにより、身体性をともなう気持ちよい体感が得られる。
それによって、より長時間の抽象度の高い瞑想をすることができる、ということが理由のようです。
非常に抽象度の高い空間を、気持ち良く、五感をもって感じることができる訓練。
座っているように見えても身体性のあるホルモンの流し方ができるような修行を突き詰めたもの。
それがヨーガの訓練だった・・。
苫米地英人さんによると、実は人間は抽象思考を身体でやっていて、「IQが高い状態」というのは、抽象度の高いところを五感でもって、四肢でもって感じられる状態のことをいうのだそうです。
これはわかりやすく言うと、学者が物理空間や数学空間という情報空間を思索するときには、手で何かを触るように動かしていますが、あれは本当に身体で思考をおこなっているから、あのような行動をするのです。
すなわち、「IQが高い」ということは、抽象空間に身体性を持たせられる、ということだったのです。
そして、釈迦はそれを究極にまで突き詰め、悟った・・。
一般にいわれている「ヨーガ」は、ハタ・ヨーガと呼ばれるもののほんの一部で、インド人がそのいくつかのエッセンスを取り入れ、エクササイズのようなものにしてハリウッドあたりに紹介したもののようです。
ヨーガって、本当はとてつもなく深遠なもので、我々人類が「悟りの境地」へ至るための、「究極の瞑想法」だったのですね・・。
本物のヨーガは瞑想のヨーガであり、瞑想することがヨーガだった・・。
この本に書かれていることが真実か、そうでないかは、皆さんの判断にお任せいたします。
しかし、これだけは言えます。これは本当に、すごい本です。
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